18日は満月です。
畑(農事)は、二十四節季や雑節、月の満ち欠けを目安にしていると記しましたが(2月6日付)、自然に即した畑では、種まきはできるだけ満月の前後に蒔くようにしています。
月の満ち欠け(満潮、干潮)が生育に影響する昔(旧暦)の教えにそっているからです。
満月前後に種を蒔くと発芽がよく生育もよいというのです。
このことは、古くは、雑誌「現代農業2005年3月号」(農文協)、最近では「野菜だより新年号」(学研)などから学びました。
そこでは、月と農業の関係について記されていた。
自分の経験則で、「農事は旧暦で動いている」、と肌で実感して実践していたことがまさに記されていたわけです。
『二月十五日、こまつ菜を播く。十五日に播けば、どの月でもよく育つという』―江戸時代の農書「山本家百姓一切有近道」
と、あるように、満月(旧暦の毎月15日)に播くと良いということは、自然の摂理に即した農業をしていた先人の教えなのです。
明治初期まで使われていた旧暦は、農業のための暦。それは、命を担う職業=農業 中心の世の中だったからと私は思うのです。
太陽がもたらす光と熱の影響に加え、月の引力の作用(潮の干満)まで取り込んで作られた暦が旧暦(太陰太陽暦)。
新月が朔、満月が望、朔と望は大潮
大潮の望は旧暦29日~2日、中潮3~6、小潮=半月7~9日、長潮10、若潮11、中潮12~13、大潮の朔は14~17日、中潮18~21、小潮=半月22~24、長潮25、若潮26、中潮27~28)、なので、夜空を見上げてみれば旧暦の何日なのかはカレンダーなしでもわかるというわけです。
~ 作物が生長するのに欠かせない光を供給してくれるのは太陽。だが、地球の表面に加わる月の引力は太陽のそれの2倍以上もある。海水が満ち引きするのも、主に月の引力の影響だ。これほど巨大な力が作物やその他あらゆる生き物の生理に影響しているとしても不思議ではない ~ (現代農業 月と潮の関係)
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