暦(旧暦)の上での春であるとともに、畑(農事)での春でもあります。
農事に携わると季節の移り変わりを肌で感じます。暦の二十四節季(小寒、大寒、立春など)は農作業の目安になっています。
18年前に菜園を始めたころは、一般的なガイドブックの通り何月に~の種を蒔
き、何月に~を収穫する―というように農作業の目安にしていましたが、何年か農
事をしていると季節を敏感に感じ取るようになり、例えばこの季節なら、木の芽が
吹いたり、蕪や大根の葉がトウ立ちの気配のする葉色になったり、蠅が昼の時間帯
に見られるようになったりと、まさしく立春のころに春を肌で感じているようにな
っていた。
立秋(8月8日)ならば、暑い盛りの時期でもアキアカネ(トンボ)が飛んだり
などと秋を感じとれます。自然は暦の通り動いているのです。
こうしたわけで二十四節季や雑節(八十八夜など)を農事の目安にするのが自
然の流れであることがわかりました。
各地で季節感が違うと思うのですが、ここ丹那では次のように農事の目安を立て
ています。
立春ころまでに冬野菜の売りさばきの目安を立てる、できれば終わらせる(トウ立ちによって品質が落ちるから)。
雨水(うすい・2月19日)ジャガイモの植え付け準備をする。
啓蟄(けいちつ・3月6日)は、ジャガイモの植え付け。夏野菜(ナス、ピーマン等)の種まきをぼちぼちしてもいいころ。
彼岸(3月21日)までにジャガイモの植え付けを終わらせる。春蒔き野菜の畑準備。
穀雨(4月20日)インゲンの種まき開始。サヤエンドウの収穫が始まるころ。
立夏(5月6日)ソラマメの収穫始まる。夏野菜の定植。キュウリ種まき。
入梅(6月11日)レタス類の収穫を終わらせる。雑草の勢い強まる。
また、種まきや雑草取りなど月の満ち欠けも目安にして行うようにもしています。
それは月のリズムで巡る暦(旧暦=太陰暦)に関係してます。
立春を迎えてトウ(蕾)立ちを始めていたチンゲン菜
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