サトイモは十分な陽ざしが確保できればほったらかしでよく育ちます。
ただし、乾燥に弱いので、夏まで2回ほど土寄せする。晩秋に収穫(霜が降りる前)。
脇芽は摘む。腐蝕物を好むので、5月の植えつけ時に残渣や落ち葉、堆肥を漉きこんでおく。夏の雑草も生やしておく(生育状況を見ながら、影響あればとる)。
昨年は猛暑で、約1カ月雨なしのときがあった。それが収穫量に影響したか。
また、9月以降、ほとんど陽ざしが当らない場所であったこともマイナスだった。
栽培は陽が当って適度な水分が保てれば手間がかからない。
あとは動物に掘られないようにすること。
煮もの、汁もの、冬の料理に欠かせない名脇役?。主役?でもサトイモは栄養価のある優秀な野菜である。
栽培は簡単。乾燥に弱い。冬の季節にあったまる豚汁にはあってほしい野菜だ。
サトイモの煮もの
ムチンとガラクタンのすごいパワー
サトイモを使った定番おかずです。独特のぬめりはムチンとガラクタンと呼ばれる物質で、様々な健康効果があります。
ムチンは体内でグルクロン酸を作って胃腸の潰瘍を予防し、肝臓や腎臓を強化。細胞を活性化して老化を防止する作用、消化を促進して便秘を改善する作用、たんぱく質の消化吸収を盛んにしてスタミナを増強する効果もあります。
一方、ガラクタンは、脳細胞を刺激して老化やボケを防止するだけでなく、免疫力を強化してがんの予防に働くとされています。
また、カリウムを多く含んでおり、塩分摂取による血圧上昇を抑制して、筋肉の収縮も円滑にします。腎臓老廃物の排泄を促進する点も見逃せません。
タウリンが豊富なイカやタコといっしょに食すと、ムチンとの相乗効果で肝臓の働きがより一層高まります。ムチンのたんぱく質吸収効果を活用して疲労回復するためには肉類、魚介類などと組み合わせるとよいでしょう。したがって、焼き肉、焼き魚、煮魚、イカやタコの酢の物、アサリの酒蒸し、貝類の煮ものなどと相性がピッタリです。
<190㌔カロリー、塩分1.7㌘>
―「おかずもう一品はこれにしよ」 2011年1月25日 東京スポーツ から。