7月9日に全部収穫。キタアカリ5キロ、ノーザンルビー6キロほどの成果だった。インカ以外は順調だった。
育て方は難しくない。疫病で懲りたのでトマトの隣には絶対に植えないこと。また、トマトの後作にもしないこと。逆も然り。
植え付け前に有機石灰と牛糞、鶏糞堆肥を全面に施して畝を立て、だいたい三分割したイモの切り口に灰を付け、深さ5センチの植え穴に植え付けるだけでいい。浅いと霜害の危険性があるので気をつける。だいたい30日くらいで芽がでる。灰にはミネラル分があり殺菌作用もある。分割に伴う切断は傷付けるということなので、灰を付けるのは傷口に絆創膏や湿布を貼るようなものだ。
芽は次々とたくさんでる。放任しておくと養分が分散され小さなイモばかりになるので、芽かきという間引き作業をする。ここではだいたい3~4本にする。間引きは遅くなると引き抜けない、早すぎるとあとからまた芽がでるので、20センチくらいで間引く。
ジャガイモの原産地はアンデスの乾燥したやせ地。少ない肥料でもよく育つ。チッソ分の肥料が多いと葉が茂るだけなので、リン酸分のちょうどよい牛糞堆肥を中心に施す。梅雨入り前の5月に土寄せを行う。菜園を始めたころはこの時に追肥をしたが、有機質の健全な土壌なら追肥しなくていい。
栽培は容易だが、ポイントとしては植え付けの時期だろう。早すぎては霜の心配があるし、遅すぎると充実期に入梅にあたり生育が止まってしまう。土壌がよければそんなに肥料もいらない。害虫はニジュウホシテントウムシが葉を食害したり、イモを食うヨトウムシかコガネムシの幼虫がいるが、生育を阻害するほどのものではない。
収穫したイモは、すぐに食べるよりも2か月ほど休眠させたほうが味がよいと言われている。4~5か月経つと芽が出始める。
上の写真はキタアカリ。窪みがピンク色なのが特徴だ。家庭菜園で一番人気の品種。
赤いイモがノーザンルビー。肌はサツマイモを思わせる赤だが、中はほんのりした薄い赤で粘りがあっておいしい。