アゲハモドキです。
こいつのことをずっとジャコウアゲハと勘違いしていました。
アゲハモドキです。モドキでありますから蝶ではありません。
蛾です。
赤い斑紋があります。
最初こいつに出会ったのは、昆虫にものすごい興味のあった子どものころ(小学校低学年くらいだった)で、ずっとジャコウアゲハだと思い続けていた。
友達や人にもそう教えていました。
みんな知らないので、「おまえよく知ってるなー」と大人に褒められて得意になっていた子どもの頃でした。
ところが、間違って教えていました。
これは「アゲハモドキ」だったのです。
しかも、蛾です。
もどきです。ずっと騙されていました。
このものの正体を知ったのは何年もあとです。
捕まえてみると、たくさの毛に被われている。
毛皮のコートを着ているみたいな様子はまさしく蛾ではありませんか。
でも、どう見ても黒い蝶なんだよなぁ。
アゲハモドキ。
あなたにはずっと騙されていました。さすがです。
でも、このものにも、もどきになる理由があるはずです。
ジャコウアゲハに似ている。
ジャコウアゲハは毒をもっています。
このものの祖先は、蛾としていきるのか、蝶としていきるのか、ずいぶん迷ったと思います。
なかなか結論がでないので、擬態というのか、毒を持つジャコウアゲハにそっくりになって敵から身を守ろうと、蛾の道を選ぶも、蝶としての美しさを保ちたいという思いも捨てきれず赤い斑紋をかたどって蝶の真似をして生きる道を選択した、という決断をしたのだと思います。
気持ち、わかります。
そうした経緯(勝手な空想)を思うと、
騙されてよかったと思います。
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