品種はブラックトスカ(サカタ)。ポット蒔きした苗。
耕さないで直接植える(不耕起栽培)ので植えるポイントだけ草を最小限刈る。もの(植物)によっては抜かないで根を残すこともあるが、割れた大根に水が溜まり腐食しているのでこれだけは抜く。
直播にしないで育苗するのは、水やりがしやすいこと、虫害を避けられることが利点。幼苗期に必ずウリハムシに食害される。例年、葉がなくなるほどボロボロになる。だが、死ぬことはない。生まれ持った生命力が新しい葉を生やす。次に出る葉からは、抵抗力がつくのかもう食害されることはないのだ。
虫は弱いものを侵す。生育は人間と同じ。子供のうちは抵抗力がついていないので空気中にいる菌や虫など外部から受けるダメージはある。だが
生命力(生きようとするj本能)が、次第に抵抗力をつけさせる。虫も殺すほど食害しないから不思議だ。
この食害という一頓挫が収穫を遅らせたり、あるいはウイルスを媒介したりする可能性があるので、そのことで一般の農家がいう「消毒」を行うのだ。だがここでは一切「消毒」という愚行はしない。土が持っている自然の力を引き出す。100%の収穫を得るために「消毒」をするのではなく、自然の摂理に向き合った6割の収穫を慈しむ生き方を、ずっとしています。
食べ物である野菜への「消毒」という薬剤散布や栄養剤のような化学肥料を施す慣行農法ほど簡単なものはない。金さえかければ楽にできる。その慣行農法によって国力がついたことは確かだ。そのおかげで先進国でいられるし、経済大国でいられるのも、そうした農業の歴史があるからで、否定はしない。しかし、21世紀になって転換期を迎えているのではないだろうか。
食品汚染等で、安全を求める消費者の声や時代の変化の中での「消毒」。土や野菜はそれを必要とする。そうしないと生育しないからだ。こうなると薬物中毒者と何ら変わりはない。永遠にやり続けなければいられなくなるのだ。土は疲弊し、そのたびに人工的な施しをする。土は浄化することもできなるなるだろう。ハゲ山をもとに戻すために何年も何十年もかかるように、土壌環境を回復させるのも簡単じゃない。
この畑は10年以上雑草だらけの荒れ地で、それ以前は牧草地だった。雑草が生い茂っていたので土は酸性に傾いている。腐葉土で良質の箇所もあれば、低木や篠竹が生い茂っていた箇所は陽があたらないので雑草さえ生えず、やせている箇所もある。このB4エリアは比較的良質な場所だ。
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