2011年9月27日火曜日

ミニトマト・キャロルロゼ

ミニトマトも数多くの品種があります。毎年いろいろな品種を、美味しさや作りやすさをポイントに栽培して、マイミニトマトを探しています。
タキイのCF千果(ちか)という品種が美味しく病気に強く烈果も少なく優秀なミニトマトだと思っていますが、種が高い。無難なのはアイコ(サカタ)。いまたくさん出回っています。つくりやすいのですが、これはちょっと皮が硬いのと、やっぱり烈果が著しい。
今年は、サカタの種から新発売されたキャロルロゼを栽培しました。ミニトマトでは珍しいピンク系です。初めての品種。烈果がほとんどなく、味は甘すぎずちょうどよい甘さで、酸味は適度にあり、バランスがよい。玉は大きめ。なにより、今年も栽培したイエローアイコがやっぱり烈果した中、これは同条件でも、烈果はありませんでした。これが何よりうれしい。値段もCF千果よりちょっと安い。来年もキャロルロゼを栽培してみようと思う。

種は6月上旬に蒔いて7月中旬に、キヌサヤエンドウの跡に耕さずそのまま植えました。肥料は、発酵鶏糞と牛糞堆肥をミックスして植え穴に入れて植え付けた。後は脇芽の管理。脇芽は挿し芽にして数株増やしました。
害虫はスズメガの幼虫が枝や実を食い荒らします。穴を開けられる。3割程度の被害。そして、台風で倒れさらに3割ほど被害。一部生育不良が1割程度とすると約7割も収穫減となります(泣)。


表皮はそれほど硬くない。味はずば抜けていいというわけではないけど、甘み酸味のバランスよく美味しい。ミニのわりに大玉ですが、収穫後半は小さくなってきます。


ピンク系なので真っ赤ではない。他のミニトマトと差別化が図れる。

スズメガの幼虫には困った。アイコにはほとんどつかず、こっちのほうがおいしいみたいだ。


2011年9月26日月曜日

絵本作家・勝山千帆さん個展開催





 湯河原町在住の絵本作家・勝山千帆さんの個展「山のアトリエ展」がいま、自宅の山のアトリエで開催されています。
勝山さんは、宅配の消費者で私の健康野菜をとっていただいています。山のアトリエは草花で豊かな庭が見える自宅の一室を開放して開かれており、この17日から開催されている中、連日多くの人が訪れ作品を鑑賞しています。作品は花々を中心に描かれており、色彩の濃淡が鮮やかで、描かれた花々が可憐で美しく来場者の目を楽しませています。勝山さんは、絵本作家のほか、ヨガの先生もしており多彩な才能を発揮して人々と交流を深めています。




 個展は9月25日(日曜)まで開催しています。




ホームページ は山のアトリエ http://www.k4.dion.ne.jp/-studio.c/



または 山のアトリエで検索




連日多くの人が訪れている「山のアトリエ展」



畑の昆虫・動物9.カブトムシ

畑の周囲にはクヌギ林があります。夏になると樹液に集まってくる昆虫が夏の営みを見せてくれます。
 そこで昆虫たちの生存競争やドラマが夏中繰り広げられています。
クヌギにはカブトムシのほか、クワガタ、カナブン、チョウ、ガ、スズメバチ、カミキリムシ、アブ等々、多くの種類の昆虫が集まる中、一番強いのはカブトムシです。これがいると、樹液の一番よくでている場所を独占します。順位でいうと、以下クワガタ、カミキリムシ、スズメバチ、カナブンというような体長の大きいものがやはり強い。

 今年はとくに多かったよ うに思います。


 手のひらにのせて遊ぶと、とてもかわいいい。そしてしっかり恋愛もして、右上の写真は樹液のおいしいポジションを愛するメスのために確保してあげて、スズメバチやカナブン、など周りの侵入者から守ってやっています。
 カブトムシの世界でも弱肉強食で、ツノの短いカラダの小さいカブトムシは、なかなか樹液を味わえません。ライバルがいなくなるのをじっと待っています。なぜツノの長短がでるのか。それは、幼虫期に栄養をとったかどうか、痩せた土か肥沃な土で育ったかにあります。肥えた堆肥の中で育ったものはやはり体も大きいです。


 カブト虫のことで教師をしている友人と意見が分かれたことがあります。

虫とりに来た近所の子どもに私は「このへんにカブト虫はいないよ」と言って教えてあげません。なぜなら、確実に殺されてしまうからで、罪のない虫がかわいそう。子どもは最後までめんどうをみないもの。最初だけで、あとはもうその存在すら忘れてしまうものです。だから自然のままに生かせてあげたいのです。

 しかし教師の友人は、積極的に飼育させるべきだ、と言う。飼育させることで、生命について考えることができるというのが意見の中核をなしているもの。「自然のままがいいというおまえも、飼育することで、命の大切さを学んだのではないか」。教師として教科書的な意見。昨今は自然のままがいいといって積極的に飼わない親もいるというが、教育のうえからも飼育すべきだ。

その通りだと思う。自分も飼って何度も死を見て、小さな虫にもいっしょうけんめい生きて、食物連鎖があって、どう生育するのか多くを学んだはずで、反論のしようもない。まったくそのとおりだ。

で、今年も近所の子どもたちが、「カブトムシとかいませんか~」ときた。

私は、「このへんにゃいないよー」と追い返します。

いやな人だね。






 カブトムシはクワガタほど寒さに強くありません。9月になるとピタリといなくなります。今年は8月28日で姿を消しました。



畑の堆肥の中には、たくさんのカブトムシの幼虫がいます。スコップを入れると時々まっぷたつに切断されて死んでしまう幼虫がいるので、手でかきわけて集めて、別の腐葉土がもってあるところへ移動させました。

シカクマメ

 シカクマメ(サカタ)は3年前から栽培しています。  
花の美しさとサヤ(実)の形状がとてもユニークで、そしておいしい!
栽培も超簡単。アブラムシが少しつく程度で無農薬で作れます。ここでは、6月種まき7月中旬植え、肥料は耕してから有機石灰と発酵鶏糞を施しました。
 このシカクマメは典型的な短日性植物で、夜の時間が長くなってくると実をつけます。この地域では9月ごろから10月が収穫期になります。
 沖縄や台湾でよく栽培されているといいます。九州大学の教授が研究のため持ち込んで広めたという書物を見た覚えがあります。
 私が一番おいしいと思う食べ方は、天ぷらで塩で食べます。あとは、刻んで炒め物、そしてサッと茹でてマヨネーズをつけて食べるのも美味しい!
根の塊も食べられるといいいますが、まだ食べたことがありません。

































ゴーヤ終了

ゴーヤの収穫、完了しました。9月から本格的に収穫となったゴーヤも台風12号の強風で倒伏、倒れたままの収穫となりました。実が地面に接していると即効で腐るので、ほんのちょっとの痛み(9割以上食せる)のものは、宅配や青空販売向けにしました(状況を説明できるので)。産地直売向けは、傷んだものはルール上、出せません。
 宅配や対面販売は、直接消費者とお話ができるので、理解していただけるという利点があります。感謝しています。
 9月に収穫をピークにしたのは、ただ植え遅れたという理由だけでなく、今年は特にエコ意識が高く、グリーンカーテンにゴーヤを栽培した方も多いとみて、7、8月に通常の収穫ピークを迎えるゴーヤを、9月にずらして販売しようと算段していたのですが…そううまくないものです。
 ゴーヤは種がまた来年使えるのでうれしいです。見込み7割、実績約5割の収穫でした。


 ゴーヤはウリハムシの食害があるものの、無農薬・無肥料で簡単に作れる優秀な作物です。



2011年9月25日日曜日

台風12号・15号の被害

 各地に甚大な被害をもたらした台風15号は21日、静岡に上陸し、畑のある函南町丹那も暴風域圏内に入りました。ほぼ直撃といっていい。暴風域内の風速は40メートルでした。この規模の超大型台風がこの地域に襲来(直撃)したのは2006年以来です。その時同様、畑はめちゃめちゃになりました。事前に野菜の支柱等補強はしたものの、風速40メートルの台風にあってはなすすべがありません。
 こういう仕事をしていると、ある種の諦観の心構ができていますから(ある意味なれているので)、悲しいですが、しょうがないなぁって感じで落ち着いて笑みさえも浮かべられます。手塩にかけて育てたものが数時間でめちゃめちゃになる。生業としている現在、収入が確実に減ることになるのに泣くに泣けない状況でありますが、自然に従う自然のままに…そういう因果な職業であることを胸に刻んで始めたことです。家庭菜園の時からなんども経験しているので、慣れたということもあります。
しょうがないです。
 先の台風12号は直撃でなかったものの、インゲン、ゴーヤが全壊。そして今回は、一応補強をしていたので、各種支柱ものは全壊を免れ、半壊程度ですみました。それでも大打撃であります。

ミニトマト、黒トマトは半分以上実が落ち、これは全壊。残った玉をあとは収穫するだけです。






現在(この秋)この畑の主要作物 であるシカクマメは半壊。10月にかけてかなりの収入を見込んでいたので、これはイタイ。


竹の支柱が8割ですが、鉄製の支柱も簡単に折り曲げられた。



 ゴーヤは12号の時に全壊しました。遅植えしたので9月が収穫ピークになるはずだったのだが…。
 このほか、15号では、ピーマンや甘とうがらし、ナスなどの枝がかなり折れてしましました。



















2011年9月3日土曜日

畑の昆虫・動物8.ヤブキリ

















ヤブキリはウマオイとそっくり、うりふたつ。



ヤブキリのほうは高い草や木(低木)にとまっているので、なかなかお目にかかれません。



たまたま、インゲンのタナで、ジリジリジリジリと鳴いていたので、目をこらして探して発見。



子どものころ見た以来なので30年以上ぶりです。その時、噛みつかれたので取扱に注意します。



こいつは、草だけでなく雑食性なので虫も食べるらしい。なので、歯が強く、噛みつかれた。



ウマオイとの見分け方はわかりません。後で調べてみようと思う。



見分け方はわからないけど、住処は、先述した低木の中などなので、なかなか探し出せない。ウマオイは普通の藪の中で、草の上でも鳴いているので容易に見つけられます。



鳴き方はジリジリジリ。ウマオイはスイーチョン。



初夏あたりから鳴き始め、早めにいなくなる。ウマオイは立秋の前後から鳴き始め晩秋まで生きている。



久しぶりに会ったヤブキリ。いまでも噛みつかれた痛さを思い出します。そうやって痛さを体で感じて、虫の取り扱いかたや、自然に触れて、生き物について思いを深めていくのだと思います。









シナモンバジル

バジルはたくさん種類がありますが、今回初めてシナモンバジルを栽培しました。
ロロロッサの跡、マルチをそのままにし、耕さず無肥料で植えたゴーヤとの混植です。
苗を作って、そのまま植えただけ。
シナモンバジルについてはタキイ最前線夏号に詳しく掲載されていました。
―バジル類は熱帯アジアやアフリカ、太平洋諸島などに広く分布する1年草で、別名はバジル、バジリコ、メボウキ。バジル類のうち、シナモンバジルはメキシコで育成された品種。花色はスイートバジルよりややピンク色で、茎色もややピンク色になることがあります。葉はスイートバジルおりやや小さめで、緑色ですが、あまりツヤはありません。
全体にシナモンに似た甘い香りがあり、その香りの成分は桂皮酸メチルです。シナモンは熱帯に生育するクスノキ科の常緑樹で、その樹皮から香辛料がつくられます。生薬として用いる時は桂皮と呼ばれます。
一般のハーブ以上に茎葉が旺盛に生育するのでそれほど気にして蕾を採る必要はありません。連続して葉を収穫するには、花も適度に収穫してやればよく、花は穂ジゾと同様に使えます。葉と花をともに収穫しながら、わき芽が伸びるように数節の葉を残して収穫します。
シナモンバジルの葉には甘い香りがあり、トッピングに使うだけで甘い香りがします。食用にはスイートバジルと同様に使えますが、デザートや甘味にもあうので、ハーブシロップやハーブはちみつに向きます。ハーブティーに使っても甘い風味づけになります。 バタークッキーやプリンなど。
タキイ最前線夏号2011年―
7月20日ごろ、耕さずそのまま定植。ゴーヤと混植。もうひとつはピーマンの脇に植えました。これもそのまま、無耕運・無肥料。


順調に生育するシナモンバジル




8月19日。このころ収穫始める。害虫はスイートバジル同様バッタ類です。ただ、ボロボロにされるまでは食べられません。特に防除せず放置。




花は紫色。香りがよい。









黒トマト・イエローアイコ

トマトは黒トマト、ミニトマトはイエローアイコ(サカタ)、キャロルロゼ(サカタ)の3種。
ジャガイモに近しい。ともにアンデスの原産なので乾燥を好みます。
水をやりすぎないことが栽培のポイントで、最近は家庭菜園でもトマトに雨よけをしている人も増えています。雨に降られると実が割れるというのが大きな原因。
しかし、昨年は気象史に残る記録的猛暑で、1カ月雨が降らなかった。雨にあわないので割れないと思ったけど、殆ど割れた。
どうしてか、調べたら、水がなさ過ぎてもダメで、生育障害を起こした。マグネシュウムかカルシウムか、どっちか忘れてしまいましたが、不足らしい。土壌に養分がないのではなく、生育障害のため、吸わないのではないか、ということです。
体力が弱まり、食べる力がなかったということか。
葉が上向きにくるりと捲くと水分不足。
今年は、空梅雨。といっても、適度には降ったので、水分はちょうどよかったのかもしれない。
しかし、ミニトマトのイエローアイコは割れました。
黒トマトは、さほど割れず。
キャロルロゼは、全然割れていません。
味は、割りとバランスがとれています。酸っぱすぎず、甘すぎず、普通です。
D4エンドウの跡に、耕さず、薄めに鶏糞を撒いただけで、定植。支柱は基本、エンドウのものをそのまま使用し、その後補強しました。


どうしても割れてしまうイエローアイコ。



大きさがバラバラだが、まずまずのでき。ちょっと黒みがかっている黒トマト。 味はワイルドなので、トマトソースに使用しています。









これは、昨年こぼれ種で勝手に生えてきた、イエローアイコです。


勝手に生えても、しっかり実を付けました。割れるので、早めに(やや青くても)収穫。無肥料でも、味は普通です。