2011年5月31日火曜日

ジャガイモ

 5月22日にジャガイモの土寄せをしました。


現在栽培しているジャガイモはキタアカリ、アイノアカ、十勝コガネ、シャドウクインの4種です。


土寄せをすることで、イモの光合成を抑え、肥大化を促進させます。


ジャガイモのイモは茎の変形なので、光に当たると光合成をして緑色が濃くなります。


この緑色の部分がソラニンという毒なので、土をかぶせることで光を遮断しイモの緑化を防ぎます


6月後半には収穫できそうです。


ジャガイモは、トマト同様南米アンデスが原産地で、乾燥気味でよく育ちます。


ですから梅雨時は弱く、病気になるのはまさにこの時期。


この時期はある程度イモが形成されているので、病気になっても収穫がないということはありません。


ジャガイモとトマトは近親なので、近くに植えない事。


イモが病気になると、トマトには水(雨水)によってすぐ伝染します。




いまのところ順調に生育しているジャガイモ。例年より早い梅雨入り。雨は歓迎しないジャガイモだが。

2011年5月24日火曜日

畑ができるまで6

2009年、畑にするために荒れ地(耕作放てき地)を開墾。冬の枯れ草を刈り、春の雑草を刈り、竹や低木を切り倒し、根を掘り上げ、刈った草を燃やし、堆肥を撒き、そしてトラクターあら起こし、完成まであと少しまできた。いよいよ畑仕事まで間近、あとは大型耕運機でならせば画竜点睛、と心躍らせていたところで、お願いした組合のフミトシさんに、「機械に絡まるから」と告げられた。地中に残った長い根を取り除かなければならなくなったのだ。そうやすやすと物事は運ばない。完成には、「産みの苦しみ」という言葉があるが、得てして最後の詰めが一番大変だったりすることは拙い人生経験からなんとなく想像できた。そして、手鍬一本で掘り探り、忌々しい葛や竹の根を取り除く地道な作業に勤しむこと3週間―。


今思えば、この根を取り除くという単調で地道な作業が一番大変だったように感じる。人は年を重ねて行くと時間の経過が早く感じられるものだけど、この3週間という時間の進み方はどこまでもどこまでも長く感じた。そう思うと、地道なことを積み上げていく中に何か大切なものがあるのではないかと気付かされる。そうして基礎が(畑)が出来上がっていくのだから。


フミトシさんに再びお願いし、デカイ耕運機をかけてもらった。1時間ほどで終わった。1時間があっという間に感じた。根っことりの時は砂漠の荒野に見えたこの地も見渡せば光り輝く大地に見えた。2009年5月25日だった。これからだよ、これから。








見る見るうちにならされていく。でこぼこの荒れ地が平準化されてきれいになったとは人間の見かた。これから畑仕事がスタートする喜びの反面、今までそこにあった、虫や微生物、小動物の営みを破壊した上にあることは、心に留めておくべきだ。

2011年5月19日木曜日

野菜の花ざかりです

一年で一番花の多い季節です。
畑ではいま、様々な野菜の花が咲いています。
赤大根、紅芯大根、ソラマメ、エンドウ、それから芽キャベツ、茎ブロッコリー、チャービル、ルッコラ、セルバチコ、小松菜、壬生菜、そしてホウレンソウ。
野花では、ひなげし、ハルジョン、スミレなどなど。
これだけ一斉に野菜の花が咲くのはこの季節だけです。
野菜の花はとても美しいです。

               取り残した大根の花々。



チャービルの花。セリ科植物なのでニンジンも同じような花を咲かせます。




セルバチコの花。小ぶりな菜の花という感じで控えめ、あるいは遠慮がちに咲いています。



もっとも地味なホウレンソウの花。色彩が緑色と白で、小さく細かい花です。




丁子型、風車型というのか、そういう花のルッコラです。



芽キャベツと茎ブロッコリー(スティックセニョール)花。明るい黄色が映える。



赤大根、紅芯大根の花。大根の花は、足は大根足でもとても美しい。




ルッコラの花も群植するとメルヘンチックな風景に見える?








壬生菜の花。菜の花のひとつ。小松菜や白菜、ミズナも同じような花。















2011年5月16日月曜日

ニラ




ニラは一度植えると毎年生えてきます。



種蒔きして、翌年には収穫でき、収穫するとまた次々と生えてくるので重宝します。



冬に地上部は枯れますが、春3月には緑の葉をのばします。



株分けをして増やすこともできます。



2年に一度は株分けして更新を促してやるとまた元気になります。



酸性の土壌に弱いので、草木灰または有機石灰(牡蠣殻石灰)を施す。



細くなったり、元気がなくなったときは、油滓の液肥または、自家製堆肥を撒く。



自家製堆肥を切らしていたときは、発酵鶏糞を撒くだけでよい。



ほとんど手がかからない。



特に日当たり良いほうが太く元気なニラになるので雑草は小まめに刈って畝をきれいにしておく。



ニラはユリ科植物なので何しても強い。真夏も灼熱の日中はへこたれていても、夕方になるとシャキッとしている。移植も平気、特に水やりもしなくてもOK。



また、栄養価も高く、収穫も袋詰めも楽にできるたいへん優秀なスーパー野菜だ。







ニラのタマゴとじは消化吸収のよい栄養完全食品として新聞に紹介されていました。



ニラの卵とじ



 柔らかく大変おいしいこの季節のニラを使った簡単ヘルシーおつまみです。



油を少量入れた鍋に3センチの長さに切ったニラを入れ、サッと炒める。



合わせておいた小さじ1のしょう油、割ほぐした卵を回し入れ、すぐに火を消す。





ニラは昔から‘精力野菜’として親しまれてきました。特有の強い香りは、硫化化合物のアリシンによるもので、ビタミンB1を長く留めて糖質の分解作業を盛んにします。イライラして怒りっぽいときなどは、脳に十分なエネルギーを補給する効果もあります。



抗酸化作用でがん抑制に働くカロテン、ビタミンC、Eや発がん物質の活性を抑えるセレンも含まれ、ビタミンB1、B2、カリウム、カルシウム、鉄なども豊富です。



 卵はたんぱく質の栄養価が高く、食品中最高で、卵黄の30%以上を占めるレシチンは、善玉コレステロールを増やし、脳細胞を活性化する働きもあります。老人性認知症にも有効といえます。



 ニラと卵とじを組み合わせると、栄養完全食品となり、さらに卵とじにすることで、消化吸収率が向上するだけでなく、栄養素を汁ごと食べることができます。


2011年 517日 ―カンタンヘルシーおつまみ― 東京スポーツ。





2011年5月12日木曜日

畑の昆虫・動物たち4.ベニシジミ


春になるとでてくるベニシジミは、シジミチョウの中でも特に美しい。


オレンジ色とこげ茶色を基調に黒色の斑紋という色彩。


地味なシジミチョウの中でも派手に着飾っている。


冬以外ずっと見られる蝶ですが、夏に現れる夏型はこげ茶色の方がオレンジに勝った色で春型に比べると少し地味になる。


幼虫で越冬します。


タデ科植物を食べるので、野菜への害はありません。


畑の雑草にタデ科の植物はたくさんありますが、‘タデ食う虫も好き好き’という言葉の、あのタデです。


色々な種類の虫に食われる、このベニシジミの幼虫もタデ好きです。


シジミチョウ類はすばしっこいので、なかなか捕まえられません。









2011年5月11日水曜日

タケノコ

いまタケノコが採れています。

畑には孟宗竹がうっそうとして生え、この季節はタケノコを出現させて旬の味覚を堪能できます。


旬の味わい、タケノコご飯、チンジャオロースー、それから春巻き、味噌汁の具、タケノコと豚肉の味噌炒め、野菜炒め、それから、いろいろ。


この時季を過ぎると、タケノコは食べません。


旬のものは旬に食べるのが基本です。



雑草で茂っている場所は、タケノコが生えているかわからない。


大きくなって、その存在を示す。


そうなっては食べれないので除去する。


雨後のタケノコ―と言われるように、雨の後にはよく伸びたり生えたりする。


ちょっとうんざりしてくる。




タケノコはだいたい反って生えているので、それを見極める。そして内に反っている元にクワを落とすと簡単に取れます。内側の元が根と繋がっているからです。








芽キャベツの畝に出現したタケノコ。トーテムポールのようになってしまっては、もはやタケノコではないか。







畑の昆虫・動物たち3.アゲハモドキ








アゲハモドキです。


こいつのことをずっとジャコウアゲハと勘違いしていました。


アゲハモドキです。モドキでありますから蝶ではありません。


蛾です。


赤い斑紋があります。


最初こいつに出会ったのは、昆虫にものすごい興味のあった子どものころ(小学校低学年くらいだった)で、ずっとジャコウアゲハだと思い続けていた。


友達や人にもそう教えていました。


みんな知らないので、「おまえよく知ってるなー」と大人に褒められて得意になっていた子どもの頃でした。


ところが、間違って教えていました。


これは「アゲハモドキ」だったのです。


しかも、蛾です。


もどきです。ずっと騙されていました。


このものの正体を知ったのは何年もあとです。


捕まえてみると、たくさの毛に被われている。


毛皮のコートを着ているみたいな様子はまさしく蛾ではありませんか。


でも、どう見ても黒い蝶なんだよなぁ。


アゲハモドキ。


あなたにはずっと騙されていました。さすがです。


でも、このものにも、もどきになる理由があるはずです。


ジャコウアゲハに似ている。


ジャコウアゲハは毒をもっています。


このものの祖先は、蛾としていきるのか、蝶としていきるのか、ずいぶん迷ったと思います。


なかなか結論がでないので、擬態というのか、毒を持つジャコウアゲハにそっくりになって敵から身を守ろうと、蛾の道を選ぶも、蝶としての美しさを保ちたいという思いも捨てきれず赤い斑紋をかたどって蝶の真似をして生きる道を選択した、という決断をしたのだと思います。


気持ち、わかります。


そうした経緯(勝手な空想)を思うと、


騙されてよかったと思います。



蛾とはおもえない。クロアゲハにも見える。

ちなみに花は大根の花です。

蝶のようにひらひらと飛び、動作がゆるやかなので、簡単に捕まえられます。













ツタンカーメンのえんどう


ツタンカーメンのエンドウが開花し、サヤができはじめました。


ツタンカーメンの王陵から発見されたとされるエンドウですが真偽のところはわかりません。


赤紫色のサヤで、エンドウ豆を利用するものですが、サヤもおいしそうなので10日の夕食で食べてみました。


サヤエンドウも出来始めたので、食べくらべしてみたところ、ややサヤが硬い感じがしました。


普通にいただけましたが、比較すると通常のサヤエンドウの方がおいしかった。


これがツタンカーメンの方がおいしかったら、サヤの方で食べるようパッケージにかかれるはずなので、どっちがおいしいかは何となく予想はしてました。


 そもそもこのツタンカーメンのエンドウは豆を利用するもので、豆ご飯にして食することがオーソドックスな食べ方です。


炊くとご飯が赤飯のように赤くなるそうです。


豆ご飯の要領で炊く。


この時点では赤くないのですが、数時間むらすとご飯がきれいに赤くなるそうです。


現在はサヤの状態なので、豆になるにはもう少し時間がかかります。



スイートピーの仲間なので花は似ています。ワインレッドっぽい色で美しい。
映画、千とちひろの神隠しでは、珀(はく)がちひろの手を引いて逃げる場面で、生垣の背景にエンドウの花が咲き誇っているシーンが思い出されます。 赤花のエンドウでした。個人的には白花の方が好きです。

2011年5月10日火曜日

大根葉






大根葉の収穫。3月30日にエンドウの畝に混植したものです。



まだ、この時期虫の被害を受けない。網の被覆をせずに無農薬でできる。



ちょっとだけハムシに食べられているものの、きれいにできています。



モンシロチョウはまだ産卵する気配がない。



5月中旬までは何もせずできる無農薬でできる葉物のひとつ。





我が家の大根葉の定番料理に大根葉のジャコ炒めがあります。



さっと茹でた大根葉を細かくしてフライパンで炒め、ジャコを入れ更に炒め、しょう油を焦がすようにして炒め香ばしさを出す。



ゴマ油を風味付けに垂らして器に盛り、かつお節をふりかけ完成。



ふりかけにもなり、うまい。



ビタミンCが豊富です。





チッソ分は葉もの野菜の良い栄養源となる。そのチッソ分を根に取り込んでいるマメ科のエンドウといっしょに植えていると葉もの野菜はよく育つ。




畑の昆虫・動物たち 2 オケラ

春この時期畑を耕すと現れるのがオケラです。


見た目はコオロギですが跳ねません。


ほとんど土中で生活しているかわいい顔をした虫です。


手の中に入れると、指と指の間をグイグイとかき分けるのでくすぐったい。


ジーッという声を出して鳴くらしいです。


春から初夏の夕方、ジィーッっと鳴く虫はおそらくオケラだと思うのですが、鳴いているところを見たことがありません。


ギャンブルですったときよくオケラになったと言いますが、この虫から来ているという説があります。


捕まえるとお手上げのポーズをするさまから、オケラになったという。


いろいろ説があるそうです。




コオロギのように跳ねないので 簡単に捕まえられる

ちょっとした隙間を見つけると潜る性質がある穴掘りや



でた!バンザイのポーズ。「もうお手上げー」



黒目で つぶら瞳のオケラ。ミミズなどを食する。