2011年12月3日土曜日

小松菜

小松菜は丈夫で作りやすく周年栽培できます。
やはり彼岸過ぎに蒔くと虫害が減ります。生長が早く低温でも平気です。無肥料でも育つ、そして栄養価も高い優秀な野菜です。
江戸川区の小松川付近で栽培されていたので小松菜ということは知っていましたが、今週のHNK番組ブラタモリ(木曜午後10時)を見ていたら、葛飾付近を紹介していた場面で案内してた方が 「この野菜はもともと葛西菜と呼ばれていました」と言っていました。江戸川区や江東区あたりは昔、葛西と呼ばれていた地域だそうで、葛西菜。ブランド化するのに小松菜となったという話です。それもはるか昔の話です。
いろいろな食べ方があるので、調理でも重宝する野菜です。


小松菜のからし和え


がん、生活習慣病予防に効果的 


 小松菜を使った定番おかずです。他の青菜と同様にカロテン、ビタミンC、カリウム、鉄、カルシウムなどが豊富に含まれています。すりゴマを加えることでビタミンEが増え、抗酸化作用を持つビタミンA、ビタミンC,そしてビタミンEがたっぷりとれて、がんや生活習慣病予防に効果的です。


 葉の緑が濃い小松菜は露地ものが多く、ビタミンB12とともに造血や細胞の分裂、発育維持に特に役立つ葉酸や活性酸素を抑えてがん予防に効果的なクロロフィルが豊富です。また、コレステロール値を下げて血栓を防ぎ、貧血の予防や改善効果もあります。


 献立組み合わせの際のポイントは、小松菜に多く含まれるカルシウムです。ビタミンDの多いキノコを植物油で炒めれば、カルシウムの吸収効果率が上がります。ビタミンKも作用して骨粗鬆症を予防し、また骨が丈夫になります。魚のゴマ味噌煮、サケ、サンマ、味などの煮魚や焼き魚、キノコを加えたホイル焼き、付け合わせとしてキノコを加えた焼き肉と一緒に食べると健康効果が一層期待できます。



2011年2月22日  ―おかずもう一品はこれにしよ― 東京スポーツ








2011年12月1日木曜日

畑の昆虫・動物11.ミヤマクワガタ



















ミヤマクワガタは虫とりに夢中だった子どものころ一番人気のクワガタでした。個体数がとても少なく、実家のある千葉の田舎では滅多に見られなかった。ノコギリクワガタは比較的多かったので、やはりミヤマが人気でしたね。こいつは、ノコと呼んで親しまれたノコギリクワガタよりも大きく、大あごが立派。

オオクワガタは幻のクワガタ、ヒラタクワガタも希少価値があった、その中でも、オオクワより高値(高根の花)でなく、ヒラタよりかっこいい、滅多に見つからないが、いることはいる、そういう宝探しのような存在だったのが、ミヤマです。

ところが、千葉の田舎で見られなかったのが、この函南のダイヤランドでは珍しくない。この地に越してきて初めて見た時は感動したものだったけど、毎年夏の夜になると明かりにつられて、勝手知ったるように我が家に現れます。

畑でもよく見かけましたが、最近は畑の方で見かけなくなりました。家には毎年律儀にやってきます。ときどき10センチを超える大物がいるので、そういうときは童心にかえって興奮する自分がいます。

市場では結構な値をつける大物です、そういうところは大人の目線で見ています。

子どものころだったら喜んで飼育するところですが、写真をとって、帰してやります。


カリフラワー

カリフラワーバイオレットクイン




カリフラワーは、ミニカリフラワ―のオレンジ美星(タキイ)と紫色のバイオレットクイン(タキイ)です。


オレンジ美星は、手のひらサイズの大きさのオレンジ色のミニカリフラワーです。


バイオレットクインは、茹でると緑色に変化する紫色のカリフラワーです。


オレンジは初めて、バイオレットクインは一昨年ぶりに作ります。昨年はパープルフラワーとりいう、やはり紫色のカリフラワーを栽培してみましたが、種が高いのと出来がよくなかった(栽培がむずかしかったのか)ので、簡単に作れた実績があり、種も安いバイオレットに変更して今シーズン栽培します。バイオレットクインは茹でると緑色に変化しますが、見た目がブロッコリーのようになってしまう。そういうカリフラワーです。パープルフラワーは茹でても紫色のままです。どちらかというと、パープルのほうがカリフラワーらしい。


ミニサイズのオレンジ美星は、短期で収穫できそうなのでチャレンジ。


白いカリフラワーは、霜に当たると黒ずんでしまいます。虫の被害を避けるために遅植えします。そのため収穫期が降霜の時期になってしまう。霜の心配があるとビニールで覆う手間もあり、覆っても強風で吹き飛ばされたり、ちょっと大変です。そのため、ミニ(収穫までが早い)で色もオレンジなら、作りやすいかなと思案して、これをチョイスしました。が、結局、定植が遅く遅くなってしまって、収穫がやはり降霜の時期になりそうです。オレンジなら、白よりは汚れないかもしれない期待があります。





定植後、ヨトウ虫に株元から食われ死滅した株が10ほど、強風(猛烈が風が吹いた日があった)で数株が、はぎ取られるようにして死んでしまった。株間のスペースに短期間でできるラディッシュを蒔きました。カリフラワーができる前に収穫できる作物を作るという得意の戦法です。










順調に育っているオレンジ美星







ニンニク

ニンニクは丈夫で作りやすい、晩秋に定植します。出来は別にして放っておいても育つ。
黒ポットに植え付けて、定植したキャベツの間に植え付けました。
狭いスペースでも育ちます。キャベツと一緒に植えると、ニンニクくさいのか、モンシロチョウがよってこないといいます。キャベツとの混植(一緒に植えるのは)初めてです。
たしかにニンニク臭がします。

キャベツを定植した日に、株間に植え付け


生長したニンニク




11月15日に黒ポットに植え付けて育苗。芽はすぐにでます。


キャベツ



キャベツは春どりの富士早生(サカタ)です。



黒ポットに種まきして育苗したのち施肥(鶏糞)、黒マルチを張って定植しました。



この時季なので虫の被害はほとんどありません。

5月ごろ収穫予定です。

2011年11月20日日曜日

サボイキャベツ

葉が網目のネットのようなサボイキャベツ(ちりめんきゃべつ)を栽培しています。
サボイエース(タキイ)とシューフリーゼ(マスダ)の2種ですが、見わけがつかない。もうどっちがどっちがわからない。
8月に蒔いたものは、暑さで死んでしまったので、9月になって蒔きなおしました。黒ポットで育苗したのち、10月上旬に定植。
彼岸を過ぎると虫の心配はありません。
休ませていた場所なので、耕して、施肥(鶏糞・牛糞ミックス)したのち、マルチを張り定植。





順調に生育しているサボイキャベツ。サボイエースとシューフリーゼがあるが、どれがどれだかわからなくなってしまった。





ロールキャベツなどの煮込み料理にあうサボイキャベツ。みな太陽の方角を向いて光合成を行い、すくすくと育っています。5月ごろに収穫の予定です。 写真は11月19日





10月29日のようす。順調。




黒ポットに一粒ずつ蒔いて大切に育苗しました。



伏見甘長

伏見甘長とうがらし(サカタ)。これはまだガンバッテいます。
通常は15~20センチにもなる細長い甘とうがらしである伏見甘長も、寒さに生育が悪くなって実が短いものになってきました。

栽培は簡単。セルトレイに種を蒔き、その後黒ポットに移し育苗。いい塩梅の大きさになった苗を、耕さずにそのまま、堆肥を施した植え穴に定植。虫の害はカメムシがつく程度で作りやすい。虫害はほかに、ナス科の野菜やオクラの幹を食い荒らす虫が内部に入ると、かぶ全体が萎れ死滅します。100本あったら毎年そのうちの4、5本は必ずやられます。そういうときは防ぎようがないので諦めます。


天ぷらでおいしい。シシトウより味がいいので毎年作っています。

カレーにも入れます。あとは、トマトを使った料理に合い、パスタ、トマト鍋、トマト煮のほか、カレー鍋、チゲなどの鍋ものにもあう。

まだ、もうちょっと収穫できます。





甘トウガラシ

夏の果菜類である甘トウガラシも晩秋の寒さに実付きが極端に悪くなりました。
この甘トウは、種苗店で苗を購入したものです。
甘トウガラシという苗だったので、実ができたてのころ伏見甘トウだと思っていたけど、どうやら万願寺とうがらし系の苗でした。
栽培は簡単です。5月下旬ころキャベツの跡を耕さずそのまま植え穴に自家製堆肥と鶏糞を混ぜたものを施して定植したもので、その後はなにもせずに晩秋に至っています。
もうさずがにくたびれた甘トウも役割を終えようとしています。
お疲れ様でした。
マリーゴールドと混植してセンチュウを防止。

伏見甘トウガラシより太く、種は上部の方にあって、中は空洞に近い。トマト煮や天ぷら、あるいは魚を焼くグリルで焦げ付かないように焼いて、おかか醤油をかけて、がぶりといただく。晩酌のおつまみに良いです。


赤くなってもおいしい甘トウガラシ。辛くないとうがらしです。ただ、栽培に注意したいのは、水です。辛くないとはいえ、とうがらしです。ときどき、辛いのがあります。そういう状態の時は、水不足が原因です。水が不足すると、辛くなるようです。水が足りていれば(降雨が適度にあれば)辛くない、瑞々しい甘トウガラシができます。





2011年11月17日木曜日

だいこん

冬の味覚の代表格、大根は煮物やおでん、鍋には欠かせませんよね。
短太系の打木源助大根(トーホク)、丸い聖護院(タキイ)、サラダで美味しい紅芯大根(タキイ)と紅甘味を栽培しています。
9月の彼岸過ぎから順次播種。最初は葉を目的に収穫する葉大根(大根葉)、10月1週目までに打木源助、聖護院、紅甘味、紅芯をそれぞれ播種。
大根も蒔き時が遅れると、その後の生育に影響するので、この畑では10月1週目までに蒔き終えたい。もう虫害の心配は全くなしです。
早い順に収穫していきます。
これは聖護院大根。煮物で特においしいと思います。間引きしないよう育苗して定植しました。




少しずつ太くなってきた打木源助大根





大根葉の収穫後には、源助の間引き菜も出荷できます。




順調に生育している打木源助大根。この大根は、石川県金沢の打木というところのご当地野菜だったものをメーカーがスタンダードにした品種です。全国どこでも種は手に入ります。









2011年11月16日水曜日

かぶ

かぶの美味しい季節が近づいてきました。
今年もスワン(タキイ)を栽培します。そして、元祖ピーチかぶ(種袋に書いてあった)と呼ばれる はくれい(タキイ)というかぶを作ります。
スワンは生で食べてもおいしいかぶです。
ピーチかぶというかぶは、数年前に、とてもあまいサラダかぶとして有名になりました。
いずれともサラダでおいしいかぶです。
種まきは9月下旬に終えたかったのですが、10月中旬になってしまった。彼岸を過ぎると虫害が少なくなり無農薬栽培が容易です。
植え床には有機石灰(かき殻)と鶏糞を薄めに施しました(場合によってはやらなくてもよい)。肥料が強いと割れるのでカブは肥料を少なめで栽培します。有機栽培では土壌が肥沃なので、根菜類の肥料は少なくて良いのです。必要以上に施すと割れの原因になります。
間引き菜は栄養価が高い。炒め物やおひたし、鍋の具、味噌汁の具など様々に利用できます

標準より遅まきになってしまったスワン。


スワンは種の量が多いので間引き。はくれいは、プラグトレイに一粒ずつ
蒔いて短期間育苗してから定植しました。




2011年11月8日火曜日

ひもなす・みずなす

ひもなす、みずなすも終了しました。
ひもなすは、その形状が珍しく直売所でも好評でした。実のつきもよく、栽培はやさしいので来年も栽培してみようかと思います。
漬物にも向き、炒め物や天ぷらでもおいしいなすでした。
一方みずなすは、3年前から好んで栽培していますが、これはよく作るのが難しい。
初めて栽培した年は、梅雨明けが8月上旬になるほど長雨の年、2009年。この畑を開拓した年でした。水ナスというだけあって、水を多く必要とするナスは、水設備のないこの畑では、栽培が難しい。
ですから、栽培初年は長雨に助けられ、とてもよくできた。収穫量も多かった。
ところが、次の年(昨年)は記録的猛暑。ほとんど収穫なしでした。
そして今年は、から梅雨。この地域では雨が少なく、6月下旬に連日猛暑日を記録するなど、水ナス栽培には最悪。
しかし、8月に入って雨の降る日が増えてから生長し始め、9月に入ってようやくちょこちょこと収穫できるようになりました。
水設備のないここでは、やはり栽培は厳しい。収穫の量は見込めないのを覚悟の上で、来年は数株を大型の鉢に植えて栽培してみようかと思います。これだと水やりが容易なので。 関西では普通に栽培されもっともポピュラーな水ナス。サラダでも美味しいなすです。













ユニークな形状のひもなすは、直売所でも好評。
















パープルクララ

紫色と白のコントラストが美しいナス、パープルクララ(藤田種子)が終了しました。
御殿場の種苗店クロサキシードで見つけた珍しいナスです。初めて栽培してみました。
種まきが6月上旬だった。秋ナスには間に合うと思っていたので。7月上旬に定植。本格的に収穫が始まったのは9月中旬だったので、収穫量は多くありませんでした。ただ、花は次々と開花し勢いもよかっただけに、もうちょっと早く種まきできれば、たくさん収穫できたと思います。
普通のなす(千両ナス)より硬く、煮込み料理に向く。クリーミーな食感なので漬物には向かない。
美味しいナスで、その模様も珍しいので直売所でもよく売れました。
実の付きがとても良かったので、来年も栽培してみたいと思います。




前作の紅芯大根の後、耕し、施肥(自家製堆肥、牛フン・鶏糞堆肥)。7月上旬定植。追肥なし。

11月、立冬(8日)を前に急激に元気をなくしました。

葉が丸まってきた(巻いてきた)ので、水分や養分を吸う力がなくなったのだと思います。

夏の果菜類の中ではピーマンの次に寒さに強いナスも、さすがに11月の寒さは厳しい。











2011年10月24日月曜日

畑の昆虫・動物たち10.アサギマダラ2

今年は渡りの蝶 アサギマダラに出会えた!
6月20日付ブログで紹介したアサギマダラに、なんと畑で出会えました。10月23日畑で昼休みしているときのことです。
1000キロ以上を旅する蝶、アサギマダラ。秋は北から南に向けて旅をしています。毎年見ることができるとは限らないのです。昨年出会えなかったので、うれしいですね。
相変わらずふわふわと 飛んでいました。弁当を食べている私の目の前を、まるで御挨拶しにきたように通り過ぎて行った。すると、喉が渇いていたのか、濡れた地面の水分を吸ってのどを潤していました。北のどこからスタートしてきたのかわかりませんが、羽に少し傷がありました。これから、南へ向けて旅を続けるそうです。大雨や強風、自動車、鳥、様々な困難が待ち受けているだろうけど、道中の無事を祈っています。







モロヘイヤ








 エジプトがふるさとのモロヘイヤは栄養素の高い健康野菜です。




栽培はとても簡単で、無肥料でできます。多少コガネムシに食べられますが、虫害はほとんどありません。




食べ方は専ら、天ぷらや味噌汁の具にして夏の栄養を補給しています。




寒くなってくると、葉に黒い斑点が出始める。日中は夏日になる秋も、夜間は15℃を下回ると、彼らも生命の限界を感じるようで、元気がなくなってきます。


葉の痛みも激しくなってきたので、10月21日の宅配分で最終です。




新聞にレシピが掲載されていました。


豆腐モロヘイヤ 疲労回復、老化予防に効く



豆腐とモロヘイヤを使ったヘルシーおつまみです。作り方は簡単。



モロヘイヤの葉は塩を少々入れた熱湯で12分ゆでてザルにあげる。水けを切って冷ましたら、まな板の上で包丁でたたくようにして刻む。



豆腐半丁を皿に盛って①を上にのせ、おろしショウガとポン酢をかける。好みによりかつお節をかけてもよい。




モロヘイヤは健康緑黄色野菜の代表格で、ビタミン、ミネラルの含有量は驚異的です。皮膚や粘膜の健康を保つビタミンA、糖質の代謝に関わって記憶力の減退や疲労を抑制するビタミンB、動脈硬化の予防に貢献するビタミンB が多く含まれています。また、カリウム、カルシウム、鉄も野菜の中ではトップクラスの含有量を誇ります。



葉をゆでて刻むと粘りが出てきますが、これが糖とたんぱく質の複合体であるムチンです。胃の粘膜を保護し、肝臓と腎臓の機能を高める作用があります。細胞を活性化させ、疲労回復や滋養強壮、老化予防にも有効です。



 一方、豆腐は必須アミノ酸が豊富で、良質なたんぱく質とコレステロールを下げるリノール酸を含んでいます。また、大豆オリゴ糖を主成分とする糖質を含み、腸の働きを活性化して、消化吸収を助ける作用があります。


2011621日 カンタン!ヘルシーおつまみ― 東京スポーツ実(種子)をたくさんつけますが、こぼれ種で発芽はしません。




小さくて黄色いかわいらしい花です。






2011年10月19日水曜日

ゴールデンエッグプラント

ゴールデンエッグプランント(キングシード)を栽培しました。
白いナスかと思えば、数日たつと黄色に変化。これが黄金か?。
珍しいナスです。輸入種子を扱うミエコズガーデン(販売元)からで、日本従来のナスにないものです。果肉はち密で、トマト煮など、煮込み料理に合いそうなナス。
ところが、9月に入ってから黄色くなったものが腐り始めた。
なんらかの病気らしいですが、どうもこの黄色く完成した実だけが腐ったようになってしまう。
でも、白い状態のナスのうちに収穫すれば問題なしです。

黄色くなるナス。その名もゴールデンエッグプラント(黄金なす)











盛夏をすぎて、黄色くなると腐り始めるため、白いナスの時に収穫。これでも十分いける味です。

まるで、タマゴ。まさにエッグプラント。名の由来どおりという感じですね。