2010年12月23日木曜日

日野菜かぶ

 菜園ブームもあって、様々な野菜が出回り、さらに細分化した品種が開発されるようになり、生産者も消費者も楽しみが増えました。例えばニンジンでは、パープルやホワイトなど色とりどりの野菜、ナスやトマト、カリフラワーも然りで、カラフルな品種が売り場をにぎわせています。黄金かぶ、なんていうのもあります。10数年前には見られない光景です。いろいろな色の野菜が増えたのはパプリカから始まったような気がします。
 色ブームのあとは、ここ数年ご当地野菜が出回り始めた。各地の伝統野菜です。仙台雪菜とか、石川県の中島菜、島根の津田かぶなど。もちろんこれまでも、ご当地野菜は市場にはあって、石川県の短根系大根の打木源助大根や練馬大根、三浦大根、ゴーヤは沖縄、東京の小松菜、京都の加茂なす、などなどメジャーな野菜はありましたが、インターネットの普及やメディアが取り上げるなどで、今まで一般には知られない野菜も知られるようになり、種苗会社側もニーズに合わせご当地野菜の種を販売するようになってきました。
 
 今年は近江地方の伝統野菜日野菜かぶを栽培。
滋賀県日野町で古くから作られている長かぶです。主に塩漬けや甘酢浸け、糠浸けなどに適し、風味がよく特に甘酢浸けにすると桜色に染まり美しく美味しくいただける。漬物だけでなく、汁の実などにも利用できる。
 このご当地野菜野菜の傾向はしばらく続きそうだ。
    洗うと白と紫が綺麗な長いかぶ。長さは20センチ~30センチ。




間引きは一度。その後は間引きを兼ねながらの収穫。あたまの紫色がいいね。葉はスワンと違い色濃く、歯ごたえあり。12月10日に本格的収穫。二か月ほどで採ることができる。寒さに当たると甘くなる。



日野菜かぶ(トーホク)、10月12日に種まき。スワンかぶの隣の畝に蒔いた。10月下旬に発芽そろう頃には虫の活動弱く、虫の害なし。

2010年12月20日月曜日

かぶ

 かぶの収穫が始まりました。昨年からつくり始めたスワン(タキイ)という品種です。
それまではずっと天王寺かぶ(アタリヤ)をつくっていましたが、レストランのシェフに、このかぶのことを教えてもらってからその違いにびっくり、生で食べれて甘くて、それでいてかぶ独特の味もちゃんと主張している。昨年は、このスワンと赤紫がかって見栄えのよい「あやめゆき」(サカタ)の両方作った。比べてみて正直スワンのほうが生食でより勝っていたので、今年はスワン一本で栽培。コリコリと柿のような食感がたまらなく良い。
 栽培は無農薬で簡単につくれる。肥料も元肥少々。追い肥はなし。化学肥料をやれば、もっと味がよくなるかもしれない、しかし、この品種のもつ素地だけでじゅうぶん美味しいと思う。
 。

収穫したあと、水で洗って一個ずつ拭いて袋詰めし、直売所の棚に陳列。「サラダ で美味しい かぶ」でPR。

11月26日間引きながら小かぶ(小さいもの)から収穫。葉はお浸しから炒め物、鍋や味噌汁の具など様々使える。(さっと湯がいてからゴマ油で炒めてジャコをまぶし、鰹節、醤油、ごま油少々)で、ご飯のふりかけやタマゴかけごはんの具の材料にも。

11月21日順調に成長し、そろそろ収穫期を迎える。気温が15℃前後のこの時期の虫の被害はありません。ここまで2回間引きをしました。



10月2日発芽そろう。害虫の活動が弱まる時期にかぶの生育期にあてるため、毎年彼岸過ぎに
蒔くようにしています。10月上旬はまだハムシの被害が多少あります。
この場所の前作はソラマメ(1月~6月)。夏は雑草(6月~8月)。豆科のあとなので肥えていると思います。自家製堆肥と鶏糞、牡蠣殻石灰を施しました。

2010年9月30日木曜日

ゴーヤ

                                9月下旬に今年のゴーヤも終わり。
猛暑の中でも立派に育った。とても育てやすい。    種は自家採取で毎年育てています。種を採ってまた来年蒔くので、このゴーヤたちは10年ほど前に購入した種で育ったものの子孫。
独特の苦みがある。中のワタを取って調理するが、このワタが苦いらしいので、スプーンなどで取り出す際、ワタの残し具合で苦みを調整することができる―と聞いたことがある。この野菜が終わると過ぎ去っていく夏を感じます。

梅干しのような色の種だが、これを洗うと茶色い顔を見せる。乾燥させて来年蒔くために保存しておく。
      採りきれない実は、そのままにしておくと黄ばんできて、やがて下部が破裂するように割れ、赤い粘膜状に包まれた種子が落下する仕組みになっている。


              害虫も一切つかず、実も食われない。たくさん採れる。

   夏の暑さもゴーヤは正に緑のカーテン。畝間はゴーヤの屋根と化して暑い中で憩える場所
になる。隣に植えたカボチャも絡んできている。


            このエリアはウリ科植物を植えた。両隣はミニカボチャと普通のカボチャ。





           レモン色の花は南国らしい花、葉は切れ目が深くて涼しげな風情。      






            7月26日、支柱をたてネットを貼り終える。梅雨時の成長は遅い。








                    7月13日、 間引いて一か所1本立ちに








                6月28日に発芽。 6月中旬までには蒔き終えたい。









2010年9月28日火曜日

インゲン

 インゲンはツルなし種のセリーナ(サカタ)とサクサク王子(サカタ)。
いつもは、収穫量が多いツルあり種のインゲンを使っていたが、支柱を立てる時間がないので、ツルなし種を蒔いた。ツルなし種は何度も育てたが、だいたい一気にできて終わるもの。今回は収穫期の長いサクサク王子を蒔いたが。
 このサクサク王子は夏の暑さに弱く、7月採りがベストらしい、暑さの盛りには実入りが悪くなると、種の袋の栽培ガイドに明記されてある。
仕事量が多いのでやはり定植が後回しにされた結果、6月下旬に定植。8月は葉も茂り花は咲くものの、実がまったく付かなかった。サクサク王子は完全に失敗。一切収穫なし。先に定植していたセリーナは収量は少なかった。前半は失敗のインゲンだった。

 マルチングした。泥のはねっ返りで汚れるのでマルチを張った。これはごみになるので、私の畑では使ったことがなかった。しかし、生業とする今年からは一部やってみることに。一見実がたわわになっているように見えるが、全然少ない。もっと採れる。これで終わり。
        順調に生育していたセリーナだったが。

トウモロコシ

8月31日にトウモロコシの収穫を終えた。
ピーター610(サカタ)です。
トウモロコシは肥料を食う野菜だが作りやすい。根をしっかりと張り吸収力が強い。8月は25日間雨が降らず、その間水やりなし。乾燥には多少弱いので心配したが、育った。肥料食いなのでこれは追い肥をした。無農薬・無化学肥料の野菜なので粒ぞろいしないものもあったが、全体的にできは良かったかな。
 8月24日から収穫開始。一部ビニールを掛けなかった実がやはり蛾の被害にあってしまったが、その部分だけ切除して食べた。甘くて美味い。今年の夏はとりわけ暑かったが、出来はよかった。

 8月24日。雌穂が茶色くなったら収穫適時。このとき蛾の幼虫(アワノメイガ)にやられるので、雌穂がでて受粉したかなと思ったら、ビニールをかける。今回は時間がとれず、一部にしか掛けられなかった。


  実がつき始めた8月17日に追い肥。鶏糞・牛糞堆肥に、リン酸分の骨粉を施す。そして土寄せ。風で倒れないように支柱も。
  間引いた雌穂。このふさふさとした髪のような穂の数だけ、粒がある。粒とつながっているというわけだ。この間引きは、ヤングコーンとして利用。炙って醤油鰹節をかけて酒のつまみのようにして食べたり、野菜炒め、てんぷらにしてもおいしい。




  8月8日、雌穂も大きくなり始める。下の雌穂は間引き1株一本に。雄穂が花粉を放ち雌穂に受粉し、モロコシとなるので、バラバラに植えずにまとめて植える。





                8月4日、 あのひょろひょろが逞しく生長。頂点には雄穂が出現した。





                    茎も太くなり、しっかりと成長してきた。







                       7月1日にようやく定植。








  6月中旬に黒ポットに蒔き4日で発芽。作業が込んでいるのでなかなか定植できず、何日もそのまま、ひよろひょろと伸びてしまった。








ニンジン

8月8日 ニンジンをすべて収穫。
品種はベータリッチ(サカタ)で5月上旬に蒔いた。
蒔いた場所(D4)は畑にしてから初めて使用。以前は荒れ地の中でも低木が茂っていた場所で暗く草もあまり生えていないところだったので、多少やせていると思われた。起こした時に多めに牛フン堆肥を施した。
蒔く前に有機石灰(牡蠣殻等)、堆肥を施肥し、1畝2条すじ蒔き。途中間引きしながら梅雨の時期までは順調に成長していたが、太らずに夏を迎えてしまい、そのまま収穫期となった。追い肥はぜず。
以前一度、春にニンジンを作ったことがあるが、上手にできた。今回は満足に太らず。秋まき冬どりのように立派な姿にはならなかったのは、品種のせいか、追い肥をしなかったせいか。明確な原因はわからないが、追肥しなかったことよりも、品種かもしれない。ニンジンは冷涼な気候を好む、本来は、秋蒔き冬春どり、初夏蒔き秋どりがベスト。ベータリッチは秋蒔きしたほうがよかったのかも。春には春蒔き用のニンジンを蒔くことがベターということだろうか。
  ニンジン頭、葉のもとの部分が広い(太い)ものほどニンジン本体の質は悪い。葉のほうが成長して種子を作ろうと養分を上部に集中させているためで、下部(本体)の味は落ちる。もっと進行すると水分が上部に吸い上げられ本体がスカスカになる。

  全体に細いニンジンとなってしまった。数本は太いものもあるが、本来のベータリッチはの姿ではない。



 キアゲハの幼虫がついた。数株だったのでそのままにした。大量には発生しないので、あとは鳥が気がついて食べてくれる。数日でいなくなった。鳥が食べたのだ。

                   間引き前、順調に生育するニンジン





         
                    5月上旬に蒔いたベータリッチ


2010年8月14日土曜日

堆肥

自家製の堆肥づくり。冬の間に集めた落ち葉に米ぬか、油粕、鶏糞、魚粉を混ぜ積み上げた。

途中1回撹拌。家庭の生ごみも投入。生ごみは、ちょっと穴を掘って入れて、生ごみ用発酵促進材(EM菌)をまく。この暑い時期は5日もすると跡形もなく消えてしまう。発酵しているので、落ち葉の中は熱い。
再びシートをしておく。時々撹拌してやる。繰り返すうちに完熟して堆肥となる。生ごみなどをそのまま畑に蒔いても植物は完熟して無機化しないと吸わないのでこうして堆肥にする。

2010年8月12日木曜日

料理教室

 夏野菜を使った旬の料理を―と、イタリアンレストランライフ(東京都渋谷区富ヶ谷1-9-19・相場正一郎代表)主催の料理教室で今回私の野菜を使っていただけることになり、8月7日同レストランに招かれ参加者に野菜のお話をしました。
 この料理教室は今年7周年を迎えるレストランがお店PRや利用者との交流などを目的に、定期的に開催しているもので、毎回様々な楽しい企画で参加者を喜ばせている。「最近ではお弁当を作って公園で食べたり、ピクニック感覚でユニークな料理教室となって大好評でした」 と話すのは今回の料理教室で講師をつとめた阿部シェフ。
 この日は参加者たちが「カツオのたたき風カルパッチョ」と「じゃがいもの冷製スープ(ビシソワーズ)」作りに取り組んだ。阿部シェフの指導のもと、包丁を握った参加者が昨日私が畑で収穫したミニトマトやキュウリを調理。実際、生産者が収穫した素材を消費者が調理する、という様子を目にする機会など滅多にありません。手塩にかけ育てた野菜がこうして調理され料理となり、メイン素材を引き立てたりとそれぞれが野菜の輝きを放っていました。美しく調理された野菜も私も幸せです。野菜の販売もさせていただきました。購入された方の笑顔がとても印象的で生産者冥利につきます。
 その後は野菜についての質問を受けたり、畑や野菜について解説しました。
野菜作りに終わりなし。まだまだ学ぶことはたくさんある。今回は自分の作った野菜が調理するようすを拝見し、購入もしていただいたうえ、消費者やスタッフたちとも交流できてすごく有意義な時間を過ごせました。相場代表、スタッフのみなさん、ありがとうございました。                                                            


               





2010年8月8日日曜日

緑のどんぶり

  緑のどんぶりというのは、畑の場所(静岡県田方郡函南町丹那)が盆地にちなんでいます。すり鉢状で上から見ると田んぼや畑の緑いっぱいのどんぶりのようだからです(下の写真は冬ですが)。朝は盆地の中に棚引く朝もやも、心すがすがしい。
 畑の見学・援農いつでもOKです。事前に連絡してください。
援農(えんのう)された方には野菜の現物支給をします。また、野菜の宅配を希望される方も受け付け中(内容等相談)。
農場の名前は地味辺(じみへん)。管理者=Tよしざわ(静岡県田方郡函南町平井1733-859南箱根ダイヤランド43-80・電話=050-1452-8131、携帯=090-2680-9488。
メール=noize-1966.hiropolissy@docomo.ne.jp )

安心できる野菜づくり、無農薬無化学肥料での野菜づくり、リアルに挑戦中。


2010年8月7日土曜日

トマト




 ミニトマトは7月中旬に収穫開始。イエローアイコ、フルーティ美味、シシリアンルージュの3種。


15日間の雨なしで土の表面は砂漠のようだ。そんな中でもトマトはアンデスの乾燥地域の出身なので水なしでも平気。2週間一滴も雨が降らなくても早朝の冷涼な空気の中、朝露を葉に集めて土に落とし潤ったり幹からも根を伸ばし空気中の水分を吸っている。7月29日に15日ぶりに雨が降った。しっかり降った。恵みの雨だが、露地のトマトは突然の雨で実が割れてしまうのが難点。

キュウリ




  7月25日からきゅうりの収穫を開始。15日間雨が一滴も降らずとも、しっかりと生きみずみずしさを保っている、イボなしキュウリフリーダム と 四葉(スーヨー)キュウリしゃきっとの2種。


 きゅうりの根は広く浅く張るので、夏野菜の中では特に水を欲しがるが、土中の水分を求め根を張っていくので生命力あり逞しい。水なしでも実はみずみずしく美味しい。それでも敷きわら(マルチング)をして乾燥を防ぎたいけど、一人での作業が多すぎて後回しになっている。経験上15日程度の猛暑でも平気なことはわかっているので、マルチングの優先順位が低いのだ。それでも「1カ月雨が降らないと、かなりやばい」。左の写真はフリーダム。                                          今回は今年から野菜を出荷をさせていただける東京のイタリアンレストランライフさん(東京都渋谷区富ヶ谷1-9-19)に向け7月27日収穫しました。


 

2010年7月24日土曜日

ミニトマト



 6月の最終週に支柱を立てた。苗の成長とともに、周りも雑草が成長している。
 7月10日ごろに結実したミニトマトが少しずつ色づき始めた。最初に定植したイエローアイコは20日に収穫。
 アイコは楕円形が特徴。